ビンゲンの町でライン河に合流するナーエ川の領域にあるのがナーエ地方。この地方は畑の土壌が多様なことから、ワインも多様で、ドイツワインの博物館と呼ばれるほど。ヴィンデスハイムは小さな村だが、そこでつくられるワインは少量生産で大変品質の高いものが多い。例えばワインケラーライ・シュミット・クンツが生産している「シュヴェッペンホイザー・シュロスガルテン・シュペートレーゼ」は年間100〜200ケースしかつくられないが、リースリング種１００％からつくられるワインは、すごくフルーティーで、上品で舌の上で踊るような酸味は、ワインファンを夢心地にしてくれる最高のワインだ。ぶどうの出来がよい年にしかつくられないので貴重な一品である。