[ワインリスト]   [ホームへ]
アブルッツォ


 首都ローマがあるラッツィオ州の東隣、アドリア海に面した農業と牧畜を主産業とする美しいところだ。州の3分の2は山地で、西部や中央部には3000メートル近い高い山がある。残る3分の1が丘陵地帯でぶどうの栽培を含めた農業と牧畜が行われている。この地方は素朴な牧童料理が有名で、子豚の丸焼き“ポルケッタ”、サラミのような“モルタデッラ”などはその代表だ。これらの料理によく合うワインはもちろんアブルッツォを代表する“モンテプルチャーノ・ダブルッツォ”だ。フルーティーでやわらかく、深みがあり、非常に心地よいワインだ。しかも飛び上がって喜びたくなるくらい値段が安い。赤ワインが毎日の食卓に欠かせない人にはお勧めのワインだ。ぶどうはモンテプルチャーノが85%以上使用されている。
 白ワインといえば、トレッビアーノ・ダブルッツォだ。ぶどうの名前がそのままワインの名前になっているのは、赤のモンテプルチャーノと同じ。フルーティーで麦わら色をした心地よいすっきりとしたワインで、和食の刺身など魚介類の料理や卵料理などによく合う。キリッと冷やして飲めば最高だ。