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コート・デュ・ローヌ


 ローヌ川流域南部、地中海性気候の太陽をいっぱいに浴びてよく熟したぶどうから作られるワインは、全般的にまろやかで口当たりがよく、酸味も渋みも程々なので、赤ワインの初心者におすすめだ。最初に飲むワインとしてコート・デュ・ローヌを選べば、なんだ赤ワインって、美味しいじゃない!となるのでは?日頃気軽に飲むワインとしては最適のワインだ。

コトー・デュ・トリカスタン
 コトー・デュ・トリカスタンはこくがあってエレガントな、少し軽めの赤ワインで、近隣のワインよりアルコール分が少ないのが特徴だ。白ワインの生産はわずかだが、軽めで、すっきりとした切れ味の良さが特徴で、多くのファンを持っている。

 ローヌの土壌は非常に変化に富んでいる。タヴェルでは粘土、砂、丸い小石、ジゴンダスでは石灰岩の砂礫層。さらに南に下って、シャトー・ヌフ・ド・パープではびっくりするほど大きな丸い石ころが畑いっぱいに埋まっている。こんなところにぶどうを植えた先達の知恵にただ感心するばかりだ。ぶどうは赤ワイン用としてシラー種、グルナッシュ種、ムールヴェードル種、サンソー種、カリニャン種、白ワイン用としてはブールブーラン種、クレレット種、ヴィオニエ種、マルサンヌ種、ルーサンヌ種、ピクプール種などが栽培されていて、この地区では数種類のぶどうを混醸する。