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モーゼル


 緩やかに蛇行して流れるモーゼル河と支流のザール川、ルーヴァー川の両岸、ドイツのワイン産地ではもっとも急斜面のぶどう畑が連なる。よくもこんな急斜面で畑を耕したものだと、ワインファンは感嘆するばかり。畑はスレートが中心の土壌で、ぶどうの品種はリースリング種が主だ。したがってできあがるワインは他の産地に比べて酸味の多い優雅でさわやかな味わいになっている。また、全体の10%ほど古代ローマ時代から続いているエルブリング種が栽培されている。
 上流にある古代ローマ時代から栄える小都市トリアーからライン河との合流点コブレンツまで両岸の南向きの斜面はぶどう畑だ。のどかに流れるモーゼル河を眺めつつドライブを楽しみ、一息ついて川沿いのレストランで飲むモーゼルワインは、渇いた喉に心地よい。暑い季節にはぴったりのワインだ。